先日、グローバル企業にお伺いし、スタッフの身だしなみ研修のお打合せをさせてただきました。
社内に専属トレーナーが数名在籍しているも、なかなか成果が上がらず、苦戦されているとのことでした。
知らない方はいない有名企業、富裕層向けのアプローチに特化している高額商品の販売事業です。
私自身もこのサービスを海外で受けた事があるだけに、研修・教育のむずかしさは想像がつきます。
イベント・キャンペーンでアプローチをするのは、20代から30代の若いメンバー。
ただし、この企業の商品・サービスを購入できるのは、40代後半から60代の富裕層で
アプローチするスタッフとの価値観の乖離があるのです。
経営者、あるいは役員クラス、医師、弁護士がターゲットとなり、年収は少なくとも2000万は必要です。
また、このサービス主に海外で使用することが多いため、昔と違いニューリッチの台頭やグローバル化もあり、
英語に抵抗のない方や比較的若い世代にはこのサービスは、響かなくなってきていることも想像がつきます。
発展の難しいビジネスモデルの中で、短期的に人材を投入する今を切り売りするスタンスが頭打ちになっているのです。
そんな中で、人材を育成するしくみが形成されておらず、僭越ながら、業績不振というストーリーは、実は自然な事のように思えます。
1時間ほどお話しを伺い、何か起因になっているかということをお話しをさせて頂きました。
本質を見つめ直さない限り、付け焼刃的に1日研修を行ったとしても変わらないものですが、ただ、1日の研修が起爆剤に
なることは大いにありますので、短期的、長期的な視点でお話しをさせて頂きました。
結果、後日手始めに現場のサーベイを導入することになりました。
いつも問題は現場で起こっているという考えの基、現場から得られる情報は非常に大切にしています。
企業の担当者さまからは、たった、1時間のヒアリングで丸裸にされたようです。
感動と恥ずかしさが混じるような表情から、この担当者は、本当に会社を変えたいのだな、という意気込みが伝わってきました。