医師のファッション、40代からの服装とは②

医師・エグゼクティブのイメージコンサルタント、パーソナルスタイリストの友惠です。

医師のファッション40代の服装とは①に続き、30代から経験を積み、40代になってビジネスを更に加速させたい医師・開業医なら、診療以外にセミナーや学会の参加、自らセミナーを企画したり、対外的な場面を予定しておられる方もあるのではないでしょうか。

しかし、ステージが変わっているのに、10年前と服の選び方が同じで、何を着てよいか憂鬱になってしまう。感覚的より論理的な内容のほうが理解しやすいため、感覚的な要素も必要なファッション分野にゼロベースでは、自分を魅せるとう領域には行きつかないといったお悩みに対応をしてきました。

そこで、白衣以外の信頼される医師・エグゼクティブのファッションについて触れたいと思います。

ブランド志向でコーディネート力不足

経済力があり、ある程度投資ができるエグゼクティブ・医師に多い傾向としてジャケットやパンツなど単品の質は良いのですが、組み合わせの技術が無いために全体的な印象は「印象に残らない、パッとしない」という方がいらっしゃいます。

投資以上のリターンが無いため不経済です。大抵はブランドに安心していたり、単品で洋服選びをして、コーディネートのし易さや、着映えが考えられていないケースです。

また、ファッションが苦手な医師・エグゼクティブの場合、保守的なデザインに偏りがち。決して安いものでは無いにも関わらず、今一つ垢抜けない。高そうにも見えない。というケースは大変多いものです。コーディネート力が無いならば、着こなしのメインとなるものに力のあアイテムを選び、投資しましょう。シンプルすぎるアイテムは、よほどの特徴や着こなしのテクニックが無い限りは、着映えません。

力のあるもの・・・という表現も繊細なので、ここは目利きの基準を身に着けることかと思います。プロから一定期間、このコツを学ぶこともお薦めさせていただきます。

定番も古くなる

エグゼクティブ向けのファッションはシンプルな物も多く、うまくセレクトして体型も維持できれば長く着用できると思います。

例えば、紺のジャケットに白シャツ、デニム。一見定番ですが、時代の流れがわかりやすく難易度が高いアイテムでもあります。

雑誌で見かける今、買うべき永世定番品などの特集がありますが、雑誌の目的はは、消費行動を起こさせるものです。また、永世定番なんて洋服にはほぼ存在しないと言っても過言ではありません。ファッションは時代と共に移ろい、更に、着る人は常に変化しているのです。そして、皆ライフスタイル、ライフステージも違います。ジャケットは、肩のフォルムやシルエットで時代を語るところがあるので、サイクルに応じた買い替えも必要です。

デニムは体型の良し悪し、ファッションセンスが露呈します。私自身、デニムと白シャツのお気に入りに出逢えるのは10年に1回あるか無いかです。ファッションコンサルタントを生業にしている私の例は拘りが強く特別かもしれませんが、それ位難易度が高く、逆に個性が出やすいアイテムですから、吟味しましょう。

トレンドは5割までに

「流行」と「飽き」は隣り合わせです。しかし、好みの要素(自分を引き立てる)は、廃れることはありません。トレンドを取り入れるならば、自分を引き立てる要素が何であるかを客観的に知る必要があるでしょう。

ファッションは、社会・経済と繋がっています。ファッショントレンドに無関心では、ビジネスのトレンドにも疎いと思われ、時流を読めない医師と思われてしまいます。

逆に、明らかに今年買ったのですよね・・・という服。確かにトレンドかも知れませんが、雑誌の受け売りで軽く見えたり、妙な頑張りに見えて医師としての信頼感が薄れます。あと、店員に言われるがまま、あるいはマネキン着用の一式を着用されているケースは、ご本人のらしさとの乖離やちぐはぐさが見えて、滑稽です。

この匙加減はとても難しいですが、自分ならではのベーシックが存在せず、既存のアイテムと調和を取る技術が無いためです。特に東京首都圏の男性にこの傾向は多いと感じます。なぜ、東京に集中しているかは、情報都心に集中するためですが、だからこそ、その中から選び取るスキルが求められます。近年はトレンドのサイクルが短縮化していますので、いかに自分のベーシックであるコアアイテムを持っているかですね。

ちょい悪すぎない

男性が決して嫌いでは無い、レオン系。レオンは、根底には誰にでもある潜在的な願望をくすぐる戦略だと思いますが、度を越してちょい悪すぎないように。
女性ならば、セクシー過ぎない、甘過ぎない事です。どこか王道で安心できる要素は必要です。装いは何のためにあるのか、原点に立ち返ると、相手への敬意の表れだからです。ファッション性、着たいものだけが優先ですと、自己中心的であったり、自分の世界だけに浸る、協調性の無い人と捉えられることもあるからです。

小物に手を抜かない

明らかに洋服とテイストの違う小物を身に着けバランスが取れていない。トレンドの服に身を包み、服には気を遣っていますという空気、でも、逆にこれだけギャップがあるなら、もっとベーシックな着こなしたほうが好印象なんてことになりかねません。

小物は手を抜きやすく、ご本人は気付いていないケースが多いものです。レザー製品は良し悪しがわかりやすいため、名刺入れ、靴、財布も統一感のあるものを。傷んだり膨らんだお財布もスマートではありません。また、くたびれたお財布は、その方のお金の価値観が透けて見えます。

いかがでしたでしょうか。 医師のファッション、40代からの服装とは? として①②で書かせて頂きましたので、ご参考にして頂ければと思います。