パーソナルスタイリストの需要

パーソナルスタイリストとは、名前のとおり個人のスタイリストです。個人のファッションコーディネートやファッションスタイリングを行いますが、ファッションコーディネートに重要なカラー、メイクアップ、ヘアスタイルまでトータルプロデュースすることもできます。ここでは、需要の説明のために職業としての魅力とサービスとしての魅力に触れたいと思います。

職業としての魅力

パーソナルスタイリストは、人の魅力を引き出し、個々人が輝きを放つ瞬間に立ち会う事ができる感動的なビジネスです。また、販売職を経験された方ならば誰もがジレンマ陥る数字の壁。お客様の似合うだけでは無く、今その瞬間の売り上げを求められますが、お客様に似合う本当に必要なものをあなたの技術と審美眼でセレクトすることができ、ノルマから一切解放されたブランドの垣根を超えるお客様視点に立つ事ができます。

需要について

職業として魅力を感じているけれど、実際に仕事としてクライアントを持つことができるのか?という点について不安を感じる人は多いのではないでしょうか?

服が売れない時代と言われて久しいですが、人が装うこと、美しくあることへの願望が尽きることはありません。そして、売れないからといって安いものが売れるとも限りません。事実、ここ数年ファストファッションは勢いが減速し、日本撤退を強いられているブランドもあるからです。これはモノが溢れる現代において、消費者が必要なものだけを賢く選び取る時代になっている証拠です。

また、百貨店も窮地に立たされています。あらゆる商品を詰め混んで陳列しても購入に直結することが難しくなっています。消費者にとって、その商品を手に取り、装うことで在りたい姿や経験が手に入ることが重要だからではないでしょうか。

人は何のために、どうなりたくて装うのでしょうか。その望みを汲み取り、視覚化できるプロフェッショナルが存在するならば、必ず必要とされ続けます。需要は無くなる事はありませんが、お客様のニーズに応えられるスキルを持っているかどうか、だと言えます。

では、逆にそのひとり一人の在りたい姿に寄り添って、カタチにする事ができれば、自分自身が与える社会的影響に気がつくでしょう。人の消費行動は大きく変化し、自分のビジネスから起こる流通が起こるのです。

私のこれまでの経験からは、ファッション(アパレル)分野を超えて、ジュエリー、車、インテリア、住宅にまで流通が起こります。つまり、お客様の人生にかかわりを持つことになります。

一人一人が輝き本当に必要なものをアドバイスができるパーソナルスタイリストは、こだわり消費の時代に適合した専門家です。その専門スキルが人びとの人生をより良い充実したものに変化する力を持つだけでなく、消費の停滞という社会を変える影響力を持つ魅力ある職業であると言えるでしょう。

サービスとしての魅力

1.魅力を引き出すことができる。

2.迷いがなくなる。

3.統一感のあるワードローブを持つことができる。

4.時間短縮になる。

5.コストセービングにつながる。

サービスを利用する上での魅力は少なくとも上記5つはあります。これらが叶うならば、パーソナルスタイリストにサービスの費用を払ったとしても十分にメリットがあるのではないでしょうか。

また、プロの専門知識により、自分ひとりでは無し得なかったワンランク上のセルフブランディングが叶います。個の時代に自分を生かすことができるサービスは、芸能人やエグゼクティブなど特別な人に付くというよりも誰もが気軽に利用できるものとなっています。

いかがでしたでしょうか。私が思う、真のプロフェッショナルとは、ファッションアイテムを販売する物売りではありません。専門的な知識を持ち、好きな分野で仕事として活動できる充実感を味わうことのできるプロのパーソナルスタイリストの魅力。そして自分らしさを引き出し、「よりよい人生を美しく歩むためのサービス」としても魅力的です。現代にモノが溢れる現代において必要な専門家だと言えるでしょう。