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法人の場合
ここでは、法人の場合を想定して書きたいと思います。イメージコンサルタントの仕事は、課題を抱えている企業や機関等から依頼を受け、解決するための支援活動を行います。対応する業界によって、課題をは異なりますが、「課題」を細分化し、それに対する改善策を提案・実施していくのが仕事です。
個人のブログやSNSにパーソナルカラー診断やショッピング同行などの内容が全体を占めるような表現が圧倒的ですが、果たして本当にそれが真に求められるプロのイメージコンサルタントとしてのスキルなのでしょうか。
あくまでもそれらは作業の一部です。法人クライアントから必要とされるイメージコンサルタントとして、もう一歩本質に迫りコンサルタントという職業を理解していくことが基本と言えるでしょう。
独自の専門知識が強みに
クライアントが多額の予算を使ってまで外部のイメージコンサルタントに依頼をする理由は、イメージコンサルタントの持つ「独自の視点や専門知識」を必要としているからです。今ある課題を解決するために自分たちの知見だけでは十分では無いと判断しているため、外部からの意見や支援にメリットを感じて頂くようになることが必要です。そのため、その企業の内部にいる人には見えないことや、気付くことができなかった課題を発見できるスキルが求められます。
重宝される「第三者の視点」
古い体質の企業や中小企業のなかにはワンマンな権力のある人の意見が絶対的で、担当部署や若手の社員や立場の弱い社員が活発に意見できないケースもあります。外部の人間にはこういった社内のしがらみがないため忌憚のない意見を言うことができます。その発言が企業の課題解決に新鮮な風をもたらし、大きな影響を及ぼすこともあります。
このように「第三者の視点」を持ってクライアントに関わり、自由な立場からの的確なアドバイスをおこなうことも、イメージコンサルタントが果たすべき大切な役割といえます。
イメージコンサルタント仕事の流れ
イメージコンサルタントの仕事の一般的な流れとしては、まずはクライアントからの依頼を受けて「どのような課題を抱えているのか」をヒアリングします。その際に「いつまでに、どのように問題解決をめざすのか」などを確認し、そのために「なにができるのか」を道筋をたてます。
その後、クライアントの状況を分析したり、社内外の調査で問題点を洗い出し、具体的な解決策を提案し、責任を持ってコンサルティングを進めていきます。プロジェクトの規模が大きい場合、各分野の専門家でチームを結成して進める場合があります。その場合、プロジェクトをマネジメントして人を動かしていくスキルも求められます。
あらかじめ決められていた時期や予算を厳守したうえでクライアントが抱える問題を解決する道筋を示し、一定の成果を出すことができれば、コンサルタントとして貢献できていると判断されるでしょう。
更なるメリットとして十分な利益を確保できることや目に見える効果がある場合は、継続的な契約となるはずです。契約期間は提供するコンサルティングの質をはかるバロメーターにもなるでしょう。
コンサルタントとして求められるには
次に、コンサルタントに求められスキルや資格の観点で改めて紹介していきたいと思います。ただし、未経験からイメージコンサルタントになるには、その必要スキルを正しく学ぶことは必須と考えて良いでしょう。
また、専門スキルを学ぶ際に、資格(ディプロマ)を取得することもできます。資格を保有していると有利ではあるものの、資格の有無が必ずしもクライアントのオファーを決定づけるということにはなりません。資格ビジネスが台頭する日本において、過信するのではなく、あくまでも他の条件が同じイメージコンサルタントがいた場合、信頼と実績のあるスクールで学んだ経験のある資格保有者のほうが有利に働くのは、誰もが想像のつくことです。
最も必要とされるコミュニケーション能力
イメージコンサルタントとして特に重要視されるのは、「相手との会話の中から意見・意図・要望を正確にくみ取る」そして、ファシリテーション(引き出す)ことができるか、です。
もちろん、リーダーシップや、プレゼンテーション力、タフネス(メンタル・精神面における強さ)、交渉力など求められる能力は様々ありますが、「コミュニケーション能力の高さ」はもっとも必要不可欠とされています。なぜなら、イメージコンサルティングそのものが、人とのコミュニケーションを円滑にする「コミュニケーション領域の専門家」だからです。
冒頭で、パーソナルカラー診断やショッピング同行は、プロとして当たり前の作業だと表現しました。カラービジネスでもファッションビジネスでもなく、「人が自分のことを本当に理解して欲しいと心から願った時に、必要なものがコミュニケーション」です。
本当に大切なことを見失なわないことや、ポリシーを明確に持つことも選ばれる理由の一つになるでしょう。
イメージコンサルタントは、あなた自身が広告塔であり、影響力を生む存在「人としてのブランド」です。自分を磨き成長することがビジネスの成長、お客様の成長や満足度に直結するといっても良いでしょう。
以上、イメージコンサルタントの仕事内容はどのようなものか、仕事の進め方や取り方についての一般事業会社との違い、求められることについて紹介させていただきました。自身と人の成長を願う人にとって、素晴らしい専門職だと言えます。